
こんにちは、サポートセンター宇佐美です。
最近朝と夜の風が涼しく秋を感じます。
夏休みが終わり秋は求職者も増える一方、退職する方もいらっしゃいます。
様々な退職理由がある中で、家事代行業の退職はまた特殊な部類に入るのではと思います。
“家の中のプロ”として去る。
家事のプロが歩む退職の道
家事代行の仕事は、依頼主の「日常」を預かる仕事です。
掃除、洗濯、料理、片づけ……その一つ一つに「この家らしさ」が宿っていて、そこに自分の手が加わる。
だからこそ、スタッフ自身がその役割を終えるときには、丁寧さと思いやりが問われます。
退職は「もう来ません」という終わりではなく、「安心して次に繋げてもらう」。
そのためのマナーを、ひとつひとつ積み重ねていきたいものです。
| 決意を胸に秘めて—退職の準備と思案
家事代行という仕事は、お客様との信頼関係がつくまで時間がかかります。
だからこそ、退職の決意を抱いた時点で、慎重に考えるべきことがあります。
- なぜ辞めたいかを自分に正直に聞く
過労? 報酬? 顧客とのトラブル?
「辞めたい」一言で片付けてしまうのはもったいない。
まず自分で決めてしまう前にサポートセンターに相談できることはないか考えるのも一歩です。
- 会社の規定・契約を再確認する
雇用形態、退職予告期間、引き継ぎ義務、貸与物返却規定など。
- 引き継ぎ先を意識したスケジューリングを
あなたが担当していたお客様が複数人いれば、それぞれの引き継ぎ準備を整理しておくこと。
次の担当者がスムーズに入るためのメモ、要注意点やその家の好み(掃除の順番、洗剤の使い方、家電操作など)を記しておくと、信頼度が残ります。
| 退職意思を伝える—言葉と場の設え
家事代行スタッフの退職報告は、通常は「所属会社(サポートセンター)」に対して行います。
しかし、間接的には「お客様にも影響を与える」という点を忘れてはいけません。
- サポートセンターへ先に報告を
お客様を抱える以上、先に会社側に意図を伝え、社内調整を待つべきです。 - 対面または電話・面談の形で誠意を込めて
メールだけで済ませるのではなく、できれば直接話せる場を設けてもらえるよう依頼します。 - 言葉の選び方
「○月○日をもって退職させていただきたいと思います」など、具体性を。
ネガティブな表現や批判より、「感謝」「反省」「次のステップを大切にしたい」などポジティブなトーンを意識。 - お客様への配慮を伝える意思を示す
「お客様宅へのご挨拶はどうしますか?」と会社に確認するなど、責任を放置しない姿勢を見せると信頼感が残ります。
引き継ぎと準備の美学
退職が決まったら「何を残すか」が問われます。
心残りを残さないためにも、以下の点を丁寧に。
- 作業記録・引継書を整える
各お宅の掃除手順、注意点、清掃道具や洗剤の使用ルール、お客様の好み(たたみ方、香りの好みなど)をまとめます。 - 残る日程で効率よく動く
退職日が迫るなかで「今日はこの家、次はあの家」と無駄をなくしつつ、引き継ぎの記録整理も並行して。 - 備品・貸与物の整理と返却
名札、クリアバッグ、鍵、など会社から貸与されたものは、最終日に確認と返却を。
クリーニングが必要なら先に済ませておくのが礼儀とも言えるでしょう。 - 挨拶の準備
社内:サポートセンターに簡単に口頭でお礼を。
お客様(会社と相談):「担当を離れるため改めてご挨拶させていただきたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」と相談を。 - 未払い・報酬・保険などの最終確認
勤務分の支払い、交通費、保険手続き、源泉徴収、社会保険・雇用保険の脱退・手続きなども確認を。
最終日と去る瞬間の心遣い
退職最終日は、あなたの「後味」が色濃く残る日。
最後のひと動作、ひと言に気遣いを込めたい。
- 清掃・整理を丁寧に
あなたが頻繁に使った作業エリア(道具置き場、洗剤棚など)を整えて去ること。 - お客様宅での最終挨拶
もし許されるなら、担当していたお客様宅に出向き、「これまでありがとうございました」とあいさつを。
短く感謝と、後任者に引き継ぎをお願いする旨を伝える。 - 社内への一礼
帰る際、会社を退出するときには、いつも以上に礼を正して。「お世話になりました」の一言を添えて。 - SNS・口コミ対応の慎重さ
業務に関して不満があるかもしれませんが、退職後すぐにネガティブ投稿などは後々波紋を呼ぶこともあるため慎重に。
| 去っても残る、信頼という名の贈り物
家事代行の仕事は、「日常」を支える仕事です。
あなたが去った後も、その家にはこれまでのあなたの手の温かさや気配が残る。
だから、去り際に適切なマナーを尽くすことは、あなた自身の尊厳とプロとしての誇りにつながります。
- 感謝と誠実さを残す
「ありがとう」の一言が、あなたを覚えてもらう最もやさしい印象。 - 信頼の橋を壊さない
“あの人がいたから安心だった”という記憶を、人を通して次へとつなげられるように。 - 未来を開くスタンス
どこかで再会する可能性も。業界小さいゆえに顔を揃えることもあります。去るときに礼を尽くしていると、思いがけず味方が残っていたりします。
退職は次のステップへ行くためのものだと私は思います。
今までの経験を活かし新しい道へ気持ちよくチャレンジする為にも、どのように退職していくかはとても大切です。
退職マナーは人間性がとてもよく分かる行動の一つだな〜と感じる日々です😌
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