サポートセンターで日々の業務を行なっていますが、年に数回現場スタッフのヘルプにためお客様宅へ訪問します。
たまにしか入らないからこそ、この仕事の奥深さに驚かされます。
家事って、ただやればいいだけじゃないんだなって。
「気づく力」と「気づかう心」こそが評価されるんだなって、現場に立って初めて分かりました。

キレイにすることがゴールじゃない
たとえば、お風呂掃除。
壁の水滴を拭いて、排水口をきれいにして、
最後にドアのふちを忘れず仕上げる。
もちろん、技術として大事なポイントはあります。
でも、それだけじゃ“感動”は生まれない。
ある日、お客様がふとおっしゃったんです。
「今日、シャンプーの位置がちょうどよくて…毎回私の動きを見てくれてるんですね」
実は前回、シャワー側の手前にシャンプーを置いておいたら、使いやすかったと感じたのを覚えていて、同じようにしてみただけなんです。
“小さな気づき”が、大きな安心に
私たちの仕事は、“お客様の生活の中に入る”という、ちょっと特別なものです。
だからこそ、「言われていないこと」に気づけるかどうかがとても大切。
- 玄関の靴の向きが揃っていなかったら直す
- 洗面所のタオルが濡れていたら取り替えておく
- 使い終わったトイレットペーパーの芯を、そっと片付けておく
「そんなことまで見てくれてるんですね」と言われるたびに、
この仕事の価値を感じます。
「ありがとう」が、ただの言葉じゃない
あるご高齢のお客様は、いつも静かに微笑む方でした。
でも、ある日ふと手を握ってこう言ってくださったんです。
「リズメリットさんが来てくれる日は、家の空気がやさしくなるの」
掃除や洗濯だけじゃなくて、
その“場”に心を添えられるかどうか。
それが、家事代行の本当の意味なんだと気づかされました。
“誰かのために”が、自分のやりがいになる
家で長年やってきた家事が、
こんなに誰かに感謝されるなんて思いませんでした。
この仕事は、作業じゃなくて、サービス。
「相手のことを考える」姿勢が、そのまま信頼につながる仕事です。
そしてその信頼が、「ありがとう」という言葉になって返ってくる。
そんな気づきが、私にとっての誇りです。
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